経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「〈雇用保険〉を使いこなそう!」です(イラスト:さかがわ成美)
「教育訓練給付金」でスキルアップも
2022年10月から、「雇用保険」の保険料が上がっています。
自分には関係ないと思っている方も多いかもしれませんが、パートやアルバイト、非正規社員でも、31日以上雇用が継続される見込みがあり、かつ週20時間以上働いていれば、「雇用保険」に加入しなくてはなりません。
雇用保険に加入していれば、仕事を辞めた後、次の仕事に就くまでの間、「失業給付」が受けられるだけでなく、「教育訓練給付金」を使って割安に資格を取得できます。また、雇用されて働いている人が介護や育児で仕事を休みたい場合は、「介護休業給付金」「育児休業給付金」の申請が可能です。
「教育訓練給付金」の対象になる講座は、「一般教育訓練」「特定一般教育訓練」「専門実践教育訓練」の3種類あり、約1万4000講座が対象。働きながら就職に役立つ資格取得をめざすのが「一般教育訓練」で、10万円を上限に受講費用の20%を支給してもらえます。
「特定一般教育訓練」は、速やかな再就職につながる資格が対象で、20万円を上限に受講費用の40%を受給可能。
「専門実践教育訓練」は、難易度が高くて取得までに時間のかかるものが多いので、年間56万円を上限に最長4年間、受講費用の最大70%を支給してもらえます。この制度は、在職中だけでなく離職して1年以内の人も対象です。