山田さんと3世代のお付き合いがあるという、フランス・パリの老舗ステッキ店「Galerie Fayet」の前で(写真提供:山田さん)

現在扱う商品は1000種類以上

「体に合ったステッキを使うと、背筋がしゃきっと伸びてきれいに歩けます。足腰をかばって無理をしていた部分が楽になることで、腰痛や肩こりがなくなったという方もいらっしゃいます」

また、山田さんが何より大切にしているのが、おしゃれで豊富なデザインだ。「ステッキというと、『年寄りくさい』『そんな年じゃない』と嫌がる方もまだまだ多いんです。確かにステッキは、持っていれば『おや?』と思われます。だからこそ、他の誰も持っていない、その方ならではのセンスや存在感を主張できるステッキを選んでいただきたいの」。

毎年季節ごとに新作も発表し、現在扱う商品は1000種類以上。「お店に入って来たお客様が、『わあ素敵!』『きゃー、種類がこんなに』って驚いてくださるのが何よりの喜び」と山田さんは微笑む。

(写真提供:山田さん)
1)ハンドル部分にあしらわれたバラが印象的なステッキ。ハンドルを握った際に親指と人差し指の間からピンクのバラが見えるようにデザインされている。カーボン製、2万9700円(税込)
2)ステッキの寸法は、手元の上部(一番高い所)からゴム先までが「身長÷2+(2~3cm)」が目安。通常は痛みのあるほうと反対側の手でステッキを持ち、歩行時に両肩が水平になっていることが適正サイズのポイント。「チャップリン」オリジナルの「イージーフィット」は、靴の高さやその日の体調に合わせて1mmから90mmまで長さが調節できるすぐれもの。柄は2023年版コレクション、英国リバティファブリックのオリジナル柄。アルミ4段折、2万5300円(税込)