3年くらいでブームが落ち着き、聞こえてきた声

週にテレビ、ラジオを計14番組。今と違って、バラエティにパネラー的に出るのではなく、ほとんどがネタを見せることが中心でしたから、そのペースでネタをしてたら、さすがに枯渇してきます。

「ザ・ぼんち」はデビューからすぐに売れたわけではない分、それまでに作ったネタ数はかなりあった方なんですけど、それでもさすがに干上がっていく。

当然ですけど、そのうち「このネタ、前も見たわ…」と視聴者の皆さんは思うようになりますし、3年くらい経ったら少しずつブームが落ち着いてきました。

ただ、その時点でもレギュラーが週に4~5本はありましたから、仕事量としたらまだまだあったはずなんです。それまでの出方が異常だっただけで。でもね、そうやって前よりは仕事量が減ってくると、思いもよらない声が聞こえてきたんです。

「もう『ザ・ぼんち』もアカンな」

さすがにブームの頃の流れがずっと続くわけはないし、落ち着いてきたのは当然のことやと自分でも思ってました。でも、ショックだったのは「もうアカンな」という声が身内と思っていた近い人間から聞こえてきたことでした。

「もうアカン」「どこ行ったんや」といったことを信頼していた人たちが口にしている。それを聞いた時に「身内が言うんや…」となりました。正直、それはこたえましたね。