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〈原因〉タバコを吸わない人にもリスクがある
肺がんの原因は、何といっても「喫煙」がよく知られています。タバコを吸わない人の肺がんリスクを1とすると、タバコを吸う人のリスクは6倍以上。かつて喫煙が原因で発生するがんは、肺の入り口付近の比較的太い気管支にできる傾向がありました。
ところが、最近はタバコのフィルターの濾過性能が良くなってきたことが影響し、煙を深く吸い込んでいるらしく、末梢にできるがんが増えてきています。
喫煙だけではなく、「受動喫煙」「遺伝」「アスベスト(石綿)」「大気汚染」「呼吸器の疾患」なども肺がん発生の原因としてあげられます。受動喫煙の副流煙に含まれる発がん物質量は、喫煙者がフィルター越しに吸い込む主流煙の3~20倍。
さらに、初経から閉経までの期間が長い人は肺がんの発生率が高くなるという研究もあります。女性ホルモンと肺がんの関係性を示すものです。