食物繊維が豊富で低カロリーな大豆ミート

一方、もうひとつの人気代替食品の大豆ミートはどうか。

「原料が大豆なので高たんぱくで、オートミールと同じように食物繊維が豊富です。動物性の肉と比べて低カロリーなので肥満、動脈硬化や高血圧予防にもつながります。今はスーパーなどでも手軽に買えるようになりました。日頃から肉類を多く食べる人は、時々取り入れると健康にいいと思います」

大手スーパーなどで一般的に手に入る商品は、お湯で戻して使う乾燥タイプと、ハンバーグや唐揚げなどすでに加工した食品が定番。

乾燥タイプはミンチ状やフィレ状のものなど、大きさや形状の違いで種類がいくつかある。これなら料理の幅も広がりそう。

代替食生活を実施するうえで、効果的な方法や注意点はあるのだろうか。

「1日1食の置き換えから始めるのがいいでしょう。まずは朝食がおすすめです。特にオートミールは忙しい朝でも簡単に調理できるので、毎朝しっかり食べることで便通の改善につながります。また、オートミールを朝食に取り入れると、次の昼食の分まで血糖値の急上昇を抑えてくれる効果があります。これを《セカンドミール効果》といいます。慣れてきて1日2食の代替食にするなら朝と夜がいいですね。もちろん昼でもいいのですが、実は腸のゴールデンタイムは夜。オートミールは腸内の善玉菌を増やす効果があるので、夕食に取り入れることで、寝ている間に腸内環境の改善を促します。ただし食物繊維が多く含まれるため、胃腸の膨満感がある人も。様子を見ながら自分に合った量で取り入れるのがベストです。ちなみにオートミール30gが、ごはん一膳分の置き換えにちょうどよいです」

では、いざ実践。期間は約1ヵ月半、1日1食の置き換えで、筆者の身体に変化はあるだろうか。

※参考書籍『オートミールでキレイやせレシピ』(大越郷子著・石原新菜監修/新星出版社)『オートミール米化ダイエットレシピ』(これぞう著・石原新菜監修/学研プラス)