「イヤなことはやらない。好きなことは飽きないからね。」(平野さん)

怒られたり、教えられたり

阿川 確かに2人ともそうよね。私は「イヤなことを続けていたら今に至りました」という感じ。

平野・清水 あははは!

清水 それ、どういうこと?

阿川 父(作家の阿川弘之さん)がいつも機嫌が悪いから、私は父と正反対の、理系のやさしい人と結婚して専業主婦になることだけを夢見てた。でも何度お見合いしても実らない。そんなときたまたま、父娘で雑誌の広告写真に載ることになって。

清水 何歳くらいのとき?

阿川 27でプータロー。「仕事もないし結婚もできない」とふてくされていた頃。その写真がなぜかTBSの人の目に留まってテレビに出ることになった。

清水 何か勘が働いたんだろうね。すごいね、そのTBSの人。

阿川 ところが番組のボスが厳しくて毎日のように怒られるから、怖くて。なんでこの仕事を続けなきゃいけないのか、と泣いてました。

平野 でも、その頃厳しくされて鍛えられたからよかったんじゃない? 後が楽になるものね。