「お笑いの仕事だけで生活できるようになった。それが一番嬉しいことです。」(渡辺さん)

「僕が生まれる前からバイトしてたんですか」って

渡辺 下積みの苦労なのか、50代と40代のおじさんの悲哀なのか、僕らから何かが滲み出ていて、それを徹子さんは読み取ったのかもしれない。

長谷川 2年前までアルバイトで生計を立てていましたからね。芸人としては月に数回、お笑いライブに呼ばれる程度で、年収30万円ぐらいだったかな。

渡辺 つかみネタで、「バイトを始めて30年だよ!」って雅紀さんが言ったら、楽屋で聞いていた後輩が、「僕が生まれる前からバイトしてたんですか」って同情して泣いちゃった。まぁ、冷静に考えると悲劇ですからね。

長谷川 M-1優勝のおかげで、人生が変わりました!

渡辺 お笑いの仕事だけで生活できるようになった。それが一番嬉しいことです。

長谷川 僕は引っ越して、家電も揃えました!

渡辺 雅紀さんは、これまで家電から服に至るまでもらい物で生きてきましたから。仲間だけでなく後輩も物を譲ってくれて。

長谷川 アイドルのTシャツとかもいただいたり。

渡辺 サイズも色も確かめないから、袋を開けたらピンクのビッグサイズTシャツでした。結果、ハゲのおっさんがピンクのワンピースで歩いてる。不気味ですよ。

長谷川 テレビ出演が増えてからファンレターもいただくようになって。ライブも以前は男性が最前列を占めていたけど、今は親子連れや若い女性も。ファン層が広がったのが嬉しいです。