若者を絶望させてはならない

一流企業出身の60代の教授は「うっかりしていた。私的な会話なので忘れてください」と悪びれる様子もない。無責任な大人に対し、学生は声を荒らげることもなく対応していた。どんなに腹立たしく、胸が痛んだことだろう。

教授はなおも開き直る。(公式には言えなくとも)腹の中でどう思っていようと自由だ。実際に(採用者を)決めるのは権限を持っている自分。アメリカでも人種で採用を決めると表立っては言えないが、実際にはそういうことがある。四の五の言われる筋合いはない、と。人間を肌の色で判断し、白だ黒だと連呼した挙句、機会の平等は与えるが、結果の平等はないとも言った。性別で選別し、機会の平等など初めから与えていないにもかかわらず。

ここまで詳細が把握できるのは、学生が教授との会話を録音していたから。学生さん、グッジョブ! 泣き寝入りせずにいてくれてありがとう。

「世間はそんなもの」というような教授の口調には落胆させられた。社会がどんなに不平等・不公平だろうが、で若者を絶望させてはならない。そんなものは社会勉強には入らない。冗談じゃない。