努力が苦しいなら、やめていい
とはいえ、目標が何かわからないという人もいるでしょう。そういう場合は、自分が今、何に不満を感じ、どうなれたら幸せなのかを、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hで書き出してみるといいでしょう。
また、未来予想図を書いてみるのもおすすめです。「こうなっていたい」という希望を「未来予想図」の欄に書き出し、次に、それを達成するために取り組むべき「方法」を書いていく。
たとえば、未来予想図が「もっと住み心地のいい家で暮らす」だったとしたら、方法は「不用品を捨てて、4月に模様替えをする」というふうに。なるべく具体的に文字で書き出すと思考が整理されますし、後で読み返したときに、今の自分がどれくらい希望に近づいているのかもよくわかります。
その際、ひとつ注意をしてほしいのが、目標の立て方です。たとえば、50歳を過ぎてからクラシックバレエを習って人前で踊りたいと思った場合、そのゴールを「バレエ団のプリマになる」というような非常に狭い設定にしてしまうと、無理が生じてつらくなる。
人前で踊る手段は、プリマにならないと実現できないものではないはずです。バレエを習って、ある程度上手に踊れるようになったら、ユーチューブやティックトックなどのSNSで、「50代からのクラシックバレエ」と題した動画を披露してもいい。
もしかしたら、「楽しく踊れる50代」としてその動画が人気になることも考えられます。キラキラと輝いて見え、新しいチャンスが舞い込んでくる可能性も。そうすれば、周囲の人から「あの人は運がいい」と、羨ましがられる存在になるのです。