欲張って持ちつづけると重みでつぶれてしまう

人生の折り返し地点を過ぎた50代以降の人の場合は、「こうなりたい」と未来をイメージするよりも、「これだけは失いたくないものは?」と考えたほうが、大切なものが見えてくる場合もあります。「これさえあれば幸せ」というものがわかれば、それ以外のものはどんどん手放したほうがいい。

僕のツイートでこれまで一番バズったのが、「執着を手放す」というつぶやきなのです。人生の後半戦になっても、欲張っていろいろなものを持ちつづけていると、その重みで自分がつぶれて、運が悪くなってしまう。

不要なものを手放すのは、管理するものを減らすのと同じこと。たとえば、あなたが動物園の園長だったとして、ゾウやライオン、ウサギにペンギンなど、ありとあらゆる種類の動物を飼育していたら、世話をするのがとても大変ですよね。60代、70代になっても、その巨大な動物園を維持していかねばならないとしたら、どれだけ重荷に感じることか。

けれど、その中で自分が好きなサル1匹だけを残して、別の動物はすべてほかの動物園にお願いすれば、自分の時間やエネルギーを大好きなサルだけに注ぎ込めると思いませんか。結果、人生が楽しく感じられ、運もどんどんよくなっていくのです。

実は、「家族との食事」「孫と過ごす時間」「友人との旅行」「趣味のフラダンス」「健康」など、本当に必要なことだけを残すよう意識すると、自ずと金運もよくなっていきます。金運がいいというのは、棚ぼたのように10億円の宝くじに当たることでも、莫大な遺産を相続することでもありません。

もちろん、思わぬ臨時収入があればラッキーですが、それはしょせん一過性のもの。それよりも大事なのは、「必要なときに必要なものにお金が使える」ことです。大切なものがはっきりしていれば、無駄なものにお金を使うこともなく、集中して必要なお金を使えるようになる。それがすなわち、金運がいいということなのです。