家族会の力も借りて

夫は60歳で定年だったのですが、1年だけアルバイトとして仕事を続け、しかしやっぱり厳しいということで61歳で仕事を辞めました。

退職後、話し相手が私だけではまずいと思い家族会に入りました。そこで勧められた要介護認定を受けて介護保険が使えるようになったので、デイサービスも利用しました。明るい雰囲気のところを探してね。

そこはトレーニング施設があったのですが、夫は施設の人と、何回腕立て伏せができるか競争した、なんて言っていましたから、楽しかったんでしょう。

要介護認定のときは調査員の方が来ると元気になってしまって認定が下りないケースが多いみたいですが、私はそういう話も家族会で聞いていたので、あらかじめ準備をしておいたんですね。紙に、何ができて何ができないかを書き出しておいて、そっと調査員に渡すんです。

紙に書くのは、本人に知られずに調査員だけに伝えるためです。客観的な自分の状態を知るとショックを受けますからね。そういう、本にはない情報を知ることができたのは家族会のおかげです。