さんまさんは漢(おとこ)

僕の人生、振り返ってみると、どこまでもね、さんまさんなんです。これもあんまり言うてなかったですけど、人生の流れ、全てさんまさんについていきました。

さんまさんが結婚した時に僕も結婚しましたし、さんまさんの娘のIMALUちゃんが生まれた時に、ウチもありがたいことに娘を授かりました。さんまさんが別れるとなった時もね、これは勝手に僕が思っただけのことなんですけど「家庭がなくなって独りぼっちやったら、さんまさんがかわいそうや」と。あくまでも、これは僕の勝手な考えですよ。さんまさんはそんなこと願ってもないですけど、僕も離婚しました。

完全なる僕の勝手な思いで、嫁に「別れてくれ」と言いました。その代わり、夫として親としてできることは何もかもする。だから、別れてくれと。

今、自分で思っても「何しとんねん」と思いますよ(笑)。ムチャクチャです。でもね、当時の僕はそれをすること一択でしたし、良い悪いではなく、そうしないといけないと自分の中で決めたんです。家族には本当に負担を強いてしまいましたけど。

なんでそこまで惚れるのか。生き様もかっこいいし、やさしいし、自分には絶対できないことをやっている。ここを言葉にするのは難しいですけどね。こんなん言うたら、さんまさんは嫌がるかもしれませんけど、漢なんですわ。

10年以上前、僕がコントの公演の初日にケガをして公演が全部キャンセルになったんです。もう初日やから、キャンセルとなったら全部費用も実費がかかる。僕にはわからないですけど、数千万円規模のお金だと思います。その時もさんまさんは「心配するな。お金のことなんて考えんでエエから」とだけおっしゃいました。自分には絶対にできないことを常にやっている。そんなことばっかりでしたね。