さんまさんを笑わせたい

さんまさんへの恩返しですか。これは、何になるんやろうな。ん~、ないですね。恩返しは一生かけてもできないです。

ただ、一つ思てるのは、さんまさんより後に死にたいなと。別にきれいごとじゃなく、さんまさんには葬式に来てもらいたくないなと。(笑)

なにかしら絶対にイジられると思うんです。棺桶の中を覗き込みながら「何回振らすねん!全然『ドゥーン!』しよらへん!」と言われても、もう、死んでたらどうしよもないしね(笑)。

ただ、僕が後に死んでも、さんまさんの葬式には行かないかなぁ。これはね、ただただ寂しすぎて。

さんまさんは日本中の1億人を笑わせてますけど、僕にはできない。でも、僕が一番うれしいのはさんまさん1人を笑わせた時なんです。それができなくなるのは何よりも寂しいですしね。

これからも互いに元気で、さんまさんは1億人を、僕はさんまさんを笑わせられるように過ごしていけたらなと思っています。

(撮影◎中西正男)

■村上ショージ(むらかみ・しょーじ)
1955年5月28日生まれ。愛媛県出身。本名・村上昭二。日立造船因島工場で働いていた時に、MBSテレビ「ヤングおー!おー!」に出演していた明石家さんまを見て吉本興業入りを決意。77年、劇場の裏方として仕事を始め、漫談家の滝あきらに師事。フジテレビ「オレたちひょうきん族」にMr.オクレ、前田政二とのトリオ「何人トリオ」として出演し、全国的な知名度を得る。45周年記念全国ツアーのファイナル公演を3月28日に大阪・なんばグランド花月で行う