(撮影◎中西正男)
「ドゥーン!」などのギャグで知られる村上ショージさん(67)。自身のインスタグラムでの「空港ではもう食べない」のつぶやきも話題になりました。45周年を迎え、記念ツアーのファイナル公演も3月28日に大阪・なんばグランド花月で行われます。「これまでの道のりで最も大きなこと」と語る明石家さんまさんとの縁。そして、胸に秘めたさんまさんへの恩返しとは。
(取材・文・撮影◎中西正男)

前回「池野めだか 80歳を前に〈ルッキズム〉と〈引き際〉を語る。セリフのない子ども役から吉本新喜劇の柱に」はこちら

芸人の末路を考えるように

今年でね、もう68歳になります。最近、特に思うんですけど、いつまで芸人をするんやろうなと。

芸人の末路というのは本当に難しい。最後の最後まであがくのか、ある時点でスパッと身を引くのか。まさに、今、そんなことを考えているところです。

それと、近いところで亡くなる人も多いですしね。笑福亭笑瓶ちゃんのことも思ってもいなかったことでしたし、はるか先のことではなく、本当に身近なこととして引き際を考えるようになっています。

今の僕の考えですけど、お客さんを「笑わせている」と思える自分がいるうちはやりたいなと。それが「笑われる」ようになったら辞める。「この人、大丈夫か?」と心配されるような空気を感じても辞める。そこを自分の中の基準にしています。

ただね、こんなに楽しい世界にいられて、本当に良い人たちに恵まれて。きれいごとでもなんでもなく、ひたすらにありがたいし、感謝しかないです。ホンマのホンマに。