紫苑さん「ああ、私もいつか我が家の階段から落ちて怪我をするんだろうか……と思い悩んだりして」(写真提供:著者)
母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきた71歳のひとりシニア・紫苑さん。そのため年金の額は月に5万円ですが、お金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題となり、楽しい毎日の様子は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。その紫苑さんの節約術を日々の暮らしとともに紹介していくのが当連載。第9回のテーマは「公的制度について」です。

我が家の難所“階段”

わが家は築48年の中古住宅です。

数年前に買ったときには台所、風呂、トイレ、畳を板張りになどリフォームしてありましたので、そのまま使えましたが、ただ一つ心配な場所がありました。それが階段です。

角度があるうえ、途中には急カーブも。訪れた人から「ここ危ないね」「上がるの怖い」と決まって言われるほどの「難所」です。

近くの公団からこの家に引っ越してきたときは、狭い、寒い、と購入を後悔したことも。でも“後悔”の一番の原因はこの階段でした。

最近では、知人が階段から落ちて怪我をしたこともあり、「ああ、私もいつかこの階段から落ちて怪我をするんだろうか……」と思い悩んだりしていました。