私は「桜木が不良だった」とは今も認識していない

90年代、いろいろな盛り上がりの上に立っていたのが『SLAM DUNK』だったんですね。原作は96年に終わっているのに、登場人物は、今でも違和感のないような、おしゃれな服装や髪型をしているのがまたスゴイ。(映画のパンフレットを見ながら)流川の髪型とか、宮城リョータのツーブロックとか。

この企画のために、私40代はあらためて原作を読みこんでまいりました(写真:婦人公論.jp 編集部)

――高校生の時、三井寿の髪型を真似する人がすごく多かった。短すぎない、ちょっとぼさぼさなショートカット。

三井、グレていた時は髪の毛長かったんですよね。そういえば、バスケ部メンバーの桜木花道もかつてリーゼントだったって、映画鑑賞後に知って驚きました。あれ、このリーゼントの人は誰だ、と。

――赤いリーゼントの不良、っていうベースに加えて、 海南大付属戦での敗戦をうけての「赤坊主」なんだけど。

赤い髪にしていたことに、何か理由はあるんですか?

――いや、原作内でも「髪がのびた」って話はあったけれど、細かくは触れていないと思う。染めているわけでもなさそうだし、地毛かな……。

だから私は「桜木が不良だった」とは今も認識していないです。映画ではヤンチャで生意気、それでいてバスケ初心者なのに自信過剰、という印象を覚えたくらい。でも、実際にできちゃうし、みんなから頼られているし。「桜木君がリバウンドを取れば」と監督の安西先生からアドバイスされて、実際に良い結果を出していた。そんなシーンが印象的でした。桜木って、リョータより上手いんだな、みたいな。

――衝撃の感想。(笑)