野球を楽しめることを言葉に出して感謝して
野球をやるときに、バットやボールやグローブやスパイク、ラインやベースやマウンドが整っていないとできないように、この言葉がとてもとてもとても大切なものだということを、野球を始めたばかりの子達がわからないことは、とても残念なことだと私は思う。
「よろしくお願いします」
「ありがとうございました」
きちんと整列した2つのチームが向き合って、
試合のときフツーにこう挨拶するのは、野球の世界ではあり得ないことなのでしょうか?
逆に言うと、野球では最初に相手チームに向かって「したっ!」という特別の専門用語があって、翻訳すると「ありがとうございました」と言う意味なのでしょうか。
大神は決してふざけてなじっているつもりはありません。
とてもシンプルに、ずっと疑問に思っているので、どうか明確に答えてくださる方がいらっしゃるのならお答えいただきたいのです。
そういえば息子たちにこの話をした時、「俺が上の学年になったら挨拶を変えてみるよ」と言って、ある時からチームが整列した時、
「ありがとうございました」と挨拶するようになった。
とてもたどたどしくて声が揃えづらそうだったけれど、少なくとも言葉を声に出しているか子ども達は、相手チームや審判の方々に対して、感謝を述べていることは理解できているはず。
野球の最初にして、とても大切なことではないだろうか。
でも長男が同じことを中学でやろうとした時、
同じチームメイトから「ダサいからヤダ」と却下されたらしい。
ダサい……。
甲子園やプロ野球で輝いている選手たちは、決して一朝一夕にそこで輝きを放ち始めたわけではない。何千試合も対戦した相手チームがいてくれたからこそ、自分はその位置に立っている。当たり前な試合などひとつもなかったはずだ。誰かの支えがなければその場に立つことはなかったというのを、十分承知しているはず。
数え切れないくらいの「ありがとう」を知っているからこそ、彼らは一流なのではないだろうか。
彼らを真似したい、お手本にしたいと思うのなら、パフォーマンスや見た目を似せることばかりに夢中にならず、まずは今日野球の試合ができていること、野球を楽しめることに対して、言葉に出して感謝してもいいんだよー、と、ウチの息子たちにはどうにか伝えられたらと思っているところだ。
どうでもいい話だが、長男は大阪である人に「レイコー持ってきて」と言われて、何のことだがわからず違うものを持っていってしまい、「関東の人はレイコーって知らんのや…」と不思議がられたらしい。
素直にアイスコーヒーと言わず、略してさらに、漢字まであてられ「冷コー」。
知らんがな(笑)!!