2つめの物件
難しいとは思いましたが、フルローンが付くのなら話は変わってきます。自己資金として用意すべきは、諸経費だけです。それなら、手持ちの不動産の売却を待たなくても、今すぐにでも買えるかもしれません。不動産を売却しないと頭金が足りないと思っていた、という話をS氏にしたところ、週明けに銀行に詳細を問い合わせてくれる、とのことでした。
そうかあ、フルローンという手があるかもしれないのか、と夢を抱きながら、次の内見に向かいました。2つめは、同じく23区内ですが、最寄りの私鉄沿線からバス便でした。でも3280万円と、都内にしては破格の安さです。1968年築の南向き71平米。7年前にフルリフォームをし、今の所有者がきれいに使っていたため、室内クリーニングのみの現況渡しでした。
南側には公園があり、眺望は素晴らしいです。建物は古いけれど、外壁の補修・塗装もきれいで、窓サッシもエレベーターも玄関ドアも新しいものに交換してあります。管理組合がよほどしっかりしている証拠です。分譲時はかなりのグレードの高級マンションだったのでしょう。もちろんこちらも事故物件ではありません。
気になる点はいくつかありました。旧耐震で、耐震補強はしていません。室内も、きれいに住んでいたとはいえ、使用感は否めません。これなら部分的にリフォームを入れたいです。私1人で住むには広すぎるのも、ちょっと気になります。また、バス便はどれほど不便かを、朝、昼、夜と、時間帯を変えて確認したいです。さらに、南側が公園ということは、逆に言えば人目がないということ。近くにコンビニもありません。夜に1人歩きをして、恐くないのかも調べてみたいところでした。