家事を時給換算してみると…!
仕事量には際限がありませんし、家族の人数や子どもの有無によっても違ってきますが、内閣府の経済社会総合研究所国民経済計算部による調査「家事活動の貨幣評価」(平成30年度調べ)によれば、女性が一年間に家事に費やす時間は1313時間。1年間の家事の貨幣評価は193万5000円で、月給計算すると16万1250円、時給に換算すると約1470円となります。
家事には体を動かす労働のほかに、家計費を何にどう充てるかや、毎日のメニューを考えるといった頭脳労働もあるということも夫のほうに伝えます。するとたいていの場合、夫は目を丸くして、「快適に暮らせるのは妻のおかげなんですね」と考えをあらためるのです。
一方、妻には離婚したあとのことを現実的に考えてみてくださいと伝えます。2007年4月より年金分割制度が施行されました。夫の年金の半分をもらえるならと、熟年離婚ブームのきっかけとなりましたが、半分なんてとんでもない。
じっさいには結婚してからの分与計算になりますし、自分がパートなどで働いたぶんも合算されるなど、夫がもらうぶんの半分がもらえるわけではないのです。
夫が快適に暮らせるのは妻の家事労働のおかげ、妻が安泰に暮らせるのは夫が働いてくれるから。互いに感謝して暮らし、ストレスを手放しましょう。