夫婦だからこそ、それぞれの「自立」が大切

「あなたがいなくては生きていかれない」「君なしでは生きていかれない」と言い合う夫婦を見ると、ベストパートナーだと思ってしまうかもしれません。しかし夫婦は、精神的にも経済的にも生活面でも、お互い自立していないとうまくいきません。

『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(著:岡野あつこ/サンマーク出版)

互いに自立している二人なら、そもそも結婚する意味がないのではないかと思う人もいるようです。けれど、自立していてもできないことはあるのです。第一、自立していない人が誰かを支えることなどできるでしょうか?

一人で生きていけない同士の夫婦は、お互いいつも相手に期待してしまいます。「愛してほしい」「わかってほしい」と精神的に依存したり、「養ってほしい」「もっと稼いでほしい」と経済的に依存したり、「身の回りの世話をしてほしい」「家事をしてほしい」と生活面で依存したり。

依存することの問題点は、相手が自分の要求に応えてくれないと落胆したり、いらだちを覚えたりしてしまうことです。「自分のできることはやるけれど、できないことはできない」と、互いに理解していなければ、不満だらけな結婚生活になってしまう可能性があります。