「合計主義」でいかなくてはパートナーシップを築くのはむずかしい(写真提供:photoAC)

「株式会社家庭」を経営していると思ってみる

夫婦関係を円満に保つために私が一つ提案したいのは、夫婦を「株式会社家庭」の社長と右腕である社員だととらえてみることです。

どちらが社長でもいいのですが、大切なのは、夫婦は「株式会社家庭」を成長させていくという同じ目的に向かってタッグを組んでいる同士なのだと認識すること。

目的を達成するためには、自分の得意なことを活かし、フォローし合って前進する必要があります。

いくら経営能力のある夫であろうと、どれほど処理能力にすぐれた妻であろうと、互いが単独プレーをしていたのでは、自分の手柄を立てる、自分の力を認めてほしい、自分を必要としてほしいといった自己欲求を満たすことが目的となってしまいがち。

けれど自己欲求を満たしたところで、夫婦関係が強固な絆で結ばれていなければ本末転倒といえるのではないでしょうか。

つまり「合計主義」でいかなくてはパートナーシップを築くのはむずかしいのです。