(写真提供:photo AC)
シニアのひとり暮らしには、いくらあれば安心なのか。読者にアンケート調査をしたところ、それぞれのお金に対する価値観が見えてきた(取材・文◎古川美穂)

読者アンケートから見えてきたもの

独身で還暦が視野に入ってきた私の肩に、老後資金の問題が重くのしかかる。現在の貯蓄は約200万円。世間でよく言われる2000万には0ひとつ足りない。ただ、老親を介護しながらのライター稼業では、貯えを増やすのは難しいのも事実。物価高や年金減少など厳しい状況が続くなか、おひとりさまの先輩方は、どのようにこの不安と闘っているのだろうか。

そのヒントが、今回行った読者アンケートにあった。「おひとり様の生活費を教えてください」という質問に回答を寄せてくれたのは、73名。その中から世代が異なる10名の方の家計を、図にまとめ、さらに数名に取材を重ねたところ、いかに知恵を絞って生活をしているかが見えてきた。

 

<50~60歳代>1ヵ月の家計は?

写真を拡大A、B、Cさんの1ヶ月の家計簿