2000万円以上を自力で貯めた
「私は老後のために2000万円以上を自力で貯めました」と言うのは都内在住の須藤瞳さん(62歳・仮名=以下同。図B)だ。
須藤さんは中堅食品メーカーに勤めて40年目。60歳で一度定年退職し、今はシニア嘱託として働いている。マンションのローンを返済しながらコツコツ貯蓄を続けてきた。数年前に親の遺産として株券など2000万円相当を相続し、現在の金融資産は合計4000万円。
須藤さんは、今住んでいる部屋を含めてマンションを2つ所有しているという。
「30代で購入したマンションは、それまでの貯金を取り崩して、ローンを完済しました。ところが、40代に入って大病を患いまして。幸い完治したけれど、今後新たに家がほしくなっても、病気になればローンは組めなくなるんだなと考えていた矢先、新聞の折り込み広告で見た新築マンションに一目ぼれしました。今なら買える! と即決断して、購入したんです」
それまで住んでいた部屋は人に貸し、月15万円の家賃収入が入ってきた。おかげで新居のローンも全額返済が終わっている。