報連相は全くしなかった

中山 しんどかった分岐点などもあるんでしょうか?

土屋 猿岩石が終わり、第2弾がドロンズで、そして第3弾のときに松村邦洋をレギュラーから外したんです。『電波少年』の最大の功労者で、本人も人生を『電波少年』に賭けるとまで言ってくれてました。

ドラマのいいところって最終回は必ず数字が上がる。なぜならそれはゴールがあるからだ(写真提供:Photo AC)

太田プロの副社長もブチ切れで、だいぶ怒られました。それでも、もうアポなしはやめてヒッチハイクでいく、次の企画だと松村はやることがない、と言い張って諦めてもらいました。

中山 そのタイミングで名前も『進ぬ!電波少年』に変わってますよね。

土屋 「進め!」は松村とあっこのものだから、タレントを変えたら当然変えるものだと思ったんです。でもすでにブランドができてたから、上は変えるのを嫌がって。それでバレないように違うものにするんだったら、と思って「め」を「ぬ」にしたら気づかれないだろうと。勝手に変えました。

中山 松村さんの件はずいぶん重い決断をされましたね。変えるために、今まであった何かを手放すという決断をできるリーダーは多くありません。しかし、こうした数々の「行い」を静観して止めなかった日テレもすごいと思います。

土屋 ネズミをとってくるネコだったからですよ。視聴率がついてきている限りは誰も何も言えなかった。「お前の上司にだけにはなりたくないよ。いくつ首があっても足りない」みたいなことは冗談めかしてよく言われましたが、実際に自分が作るものに対して何か言われたということはなかったですね。

当然ながら報連相(ほうこく・れんらく・そうだん)も一切やってません。勝手に自分で判断して勝手に進めていました。