面白いという人間は100人のうち1人でもいい

中山 東京の野宿と香港-ロンドンのヒッチハイクじゃエライ違いですよ(笑)。でもそのくらい、わけわからない感じで進むんですね。

土屋 誰もわからないですよ。思いついた時に絵にもなってない。それがいけるかどうかなんて誰もわからない。

『エンタの巨匠 世界に先駆けた伝説のプロデューサーたち』(著:中山淳雄/日経BP)

当たったから「ヒッチハイクはいい」ってなってますけど、最初は「ヒッチハイクなんていいから、松村にアポなしをやらせろ、何つまらないものやってるんだ」と非難轟轟だった。

『イカゲーム』だって、いろんな局にはねられまくって、最後にネットフリックスが拾った企画です。

100人のうち1人でもいい、強烈にこれは面白いという人間がいてくれれば企画は成り立つんです。逆に会議室で全員が賛成するような企画で当たったものなんて1つも見たことないですよ。