止まったら死ぬ、という覚悟でやっていた

中山 なすびの電波少年的懸賞生活などは、もはや再現が不可能なんじゃないかと思います。

土屋さん「止まったら死ぬ、という覚悟でやってました。辞表もいつも持ち歩いてました。頭がおかしかったことは認めます」(写真:『エンタの巨匠』より)

土屋 英国でここ10年くらいになってからバズって取材を受けましたね。1年3か月の間、人間を全裸にして「懸賞生活」と称して部屋にいさせ続ける。どうやってこんなことが可能なんだ? これはリアル『トゥルーマン・ショー』だと。

英国と米国の20人くらいのクリエイターからオファーがきて、その中の1人の監督が映画をつくっているようですね。

中山 なぜ20年以上もたってから、そういった話題が再沸騰しているのでしょうか?

土屋 ユーチューブです。誰かが違法アップロードで上げたようで、それで話題になったんです。当時は流しっぱなしなので、自動的に動画を海外の誰かが拾ってくれるという土壌がなかったですね。

中山 企画の作り方をお聞きすると「狂気」を感じざるを得ません。

土屋 明日があるかわからない、止まったら死ぬ、という覚悟でやってました。辞表もいつも持ち歩いてました。頭がおかしかったことは認めます。

※本稿は、『エンタの巨匠 世界に先駆けた伝説のプロデューサーたち』(日経BP)の一部を再編集したものです。


エンタの巨匠 世界に先駆けた伝説のプロデューサーたち』(著:中山淳雄/日経BP)

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