勇気と元気をお届けできる舞台に

『1789』はさまざまな話題作を生み出したドーヴ・アチアとアルベール・コーエンによる、傑作フレンチ・ロック・ミュージカルだ。2012年にフランスで初演されるやいなや大ヒットを記録。日本では15年に龍真咲さん率いる月組で上演され、好評を博した。東宝で2度の上演を経て、2023年6月、8年ぶりに星組で再演が実現した。

物語は、革命前夜のフランスが舞台。運命に翻弄されながらも、愛と理想を追い求める若者たちの姿が描かれる。今回の星組公演では、革命に身を通じるロナン役に礼真琴さん、王太子の養育係オランプ役に舞空瞳さんが挑む。ほかにも王弟アルトワ伯役は瀬央ゆりあさん、革命家デムーラン役は暁千星さん、ロベスピエール役は極美慎さん、王妃マリー・アントワネット役は有沙瞳さんが演じる。

「今個性みなぎっている星組生全員で、お客様に勇気と元気をお届けできる舞台になればと思っています」と礼さん。

「この愛の先に」のデュエットパフォーマンスの後には、今回の演目のために新しく作られた楽曲「愛し合う自由」を、礼さんがソロで初披露した。人間には愛し合う自由がある、とオランプに語り掛けるように歌い、自由を求めて戦うことを宣言する歌詞。礼さんの卓越した歌唱力に圧倒される。

「愛し合う自由」を熱唱(写真撮影:本社・奥西義和)