「機能評価認定施設」
あとは、例えば胃カメラや大腸カメラを受けるのなら、確認できるのであれば検査を行う医師が専門医かどうかは確かめても良いでしょう。
専門医というのは、ある一定期間病院で勤務をし、しかるべき試験に合格した医師のことです。
専門医だから必ず良い医師であるというわけではないものの、外側から見て一定ラインの質を担保するものになります。
また、日本人間ドック学会が定めるいくつかの審査項目をクリアした施設に与えられる 「機能評価認定施設」に該当するかどうかも、参考までにチェックしておいても良いでしょう。
全国に約400の機能評価認定施設が存在しています。
とはいえ、人間ドックの各施設にそこまでの大きな差はありません。
基本的に受け手が正しい知識を身につけ、変な売り込みに踊らされなければ、ある程度はどこで受けても得られるメリットは大きく変わらないでしょう。
※本稿は、『人間ドックの作法』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『人間ドックの作法――心構え、受けるべき検査、検査結果の見方など』(著:森 勇磨/中央公論新社)
現役医師YouTuberによる「人間ドックの正しい使い方」。『予防医学ch/内科医監修』の管理人であり、ベストセラー『40歳からの予防医学』著者でもある森勇磨氏の最新書下ろし。
「あなたは何のために人間ドックを受けていますか?」
――人間ドックを「ただ受けただけ」で終わらせてしまわないために、年に一度の健康チェックを完璧に使いこなすワザ、満載です。