紐解くためのアイデア

(1)メディアというものを考える

この問いは結構難しいですね。どこからどのように考えればいいのか、悩んでしまいます。

まずは「映像作品のなかで壊されているというのがどういう意味を持つのか」を考えてみましょう。

『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考 なぜブルーベリー農家は東京に多いのか?』(著:宇野仙・西岡壱誠/星海社)

アニメでも映画でもテレビでも本でも、情報を届けるものは「メディア」と呼ばれます。メディアは多くの人から見られ、見た人に多くの影響を与えるものです。

でも、全く逆の捉え方も存在します。それは、「人は見たいものを見るものだから、メディアが取り上げるのは、多くの人が『見たいもの』である」という考え方です。

そう考えると、メディアはその国の国民性を表していると考えることができます。

ゴジラで東京タワーが壊されるのは、日本人がそれを受け入れているから、もしくは見たいと思うから。逆にキングコングがビルを壊さないのは、アメリカ人がビルを壊す怪物を見たいと思わないからである、ということです。

こう考えると、一歩思考がゴールに近付きましたね。

つまり、「日本人はなぜ、ビルが倒壊したり怪物に建物が壊されたりするのを見て面白いと感じるのか」という問いに変化させることができるわけですね。