「なぜゴジラは東京タワーを壊すのか?」について東大式に考えていきましょう(写真提供:Photo AC)
誰もが知る名門「東京大学」。入学には、最難関とも言われる試験を突破する必要があります。一方、数百人もの受験生を合格に導いてきた人気予備校講師・宇野仙さんは、「東大生の多くに身近な疑問を考える習慣が備わっている」と言います。そこで「ドラゴン桜」の作家で東大生の西岡壱誠さんと、東大式の思考法を身につけられる問題を用意。今回は「なぜゴジラは東京タワーを壊すのか?」について東大式に考えていきましょう。

なぜゴジラは東京タワーを壊すのか

問題

みなさんは、アニメや映画で怪獣が登場する物語を見たことがありますか?

『ゴジラ』とか『モスラ』とか『ウルトラマン』とか、いろんな作品で怪獣が登場し、正義のヒーローたちによって怪獣たちは葬られてきました。

そんな中で、東京タワーって、実は何百回も壊されている、という話を知っていますか?

もちろんそれは、映像作品の中の話です。特撮映画やアニメの中で、東京タワーは何度も何度も何度も、怪獣によって倒壊させられているのです。

「そんなの、当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、実はこれ、「当たり前」ではないのです。

海外の映画では怪獣が登場しても、その多くは建物を壊したりはしません。

例えばキングコングはアメリカ合衆国のシンボルであるエンパイアステートビルに登ることはしますが、登るだけで、壊したりはしないのです。

では問題です。なぜ、日本の怪獣作品では建物が壊されてしまうのでしょうか?