適切なタイミングで検査を

しかし、「いや、デメリットはないかもしれないけど、可能性は0ではないのだから受けたい人は受ければ良いのでは?」

こう思われる方もいるでしょう。

しかし、答えは否。

デメリットは存在します。

その背景では 「偽陽性」 という概念を知る必要があります。

偽陽性とは、まさに「偽」の陽性、つまり「本当は陰性=がんがないのに、間違って検査の結果が陽性に出てしまう」ことです。

そして、いったん検査で陽性に出てしまうと、どうしても精密検査を検討しなければいけなくなります。

精密検査では組織を採取するなど侵襲性の高い検査もあり、そのせいで合併症を引き起こすというデメリットがここで存在してしまうわけです。

こういった背景から、がん検診に関しては大規模なデータを研究して、慎重に年齢に合わせた推奨すべき項目が設定されています。

自分が受けるべき、あるいは内容を理解した上で受けたい検診を整理してみてください。