早期発見のためのバリウム検査と胃カメラ検査
次に、胃がんを早期に発見するためのお話です。
ピロリ菌を除菌したから、あるいはピロリ菌に感染していなかったから胃がんには絶対ならない、というわけではないので、胃がん検診は2段構えで受けておきましょう。
胃がんの検診には2種類あります。
それは「バリウム(胃レントゲン)」検査と「胃カメラ(内視鏡)」検査。
バリウム検査も胃カメラ検査も、受診することで男女ともに死亡率が下がったというデータも報告されており、どちらもおすすめできる検査です。
そこでよく話題に上りやすいのが、「一体どちらを受けるべきなのか?」ということ。
どちらも有効性が示されている以上、どちらも受けるという選択でも良いのですが、どちらもある程度苦痛を伴うことが多い検査です。
その上でどちらのほうが良いのか……と考えますと、正解はないですが胃カメラのほうに軍配が上がりそうです。
胃カメラの利点としては、カメラが必ず通過するので、食道やのどの部分の異常があった時も発見できること。これはバリウムでは無理です。
そして異常を直接目で見て確認できること。胃の内側の出っ張りやふくらみがあれば、そこから組織をとってきて悪性か良性かを調べる検査に回すこともできます。
また、バリウム検査で異常があった際も、結局次に胃カメラをやらなければならないというのもネガティブな要素でしょうか。