日本人の胃がんの死亡数はがんの中で3位、罹患数も3位です(提供:photoAC)
「人間ドックを受けておけば安心」と、なんとなく受けて終わらせていませんか?結果に一喜一憂して終わりではありません。きちんと検査結果の数値を見て、改善を行うことが必要です。現役の内科医であり、YouTuberとしても分かりやすく医療知識を発信している森勇磨さんいわく、「人間ドックを制した者が、人生後半の健康生活を制すとも言える」とのこと。日本人におけるがんの死亡数、罹患数ともに第3位の胃がんは、胃カメラやバリウム検査で早期発見が期待できます。どちらを受けるべきか迷ったときの比較方法とは――。

「がん検診」のいろは

こちらは中高年にとって必ず理解しておいてほしい内容になります。

がん検診は、一部を除いて基本的に 「病気(がん)を早期発見するための」検査です。

がんの進行度や大きさによって、手術できるかどうかをはじめとした治療法が変わってきます。

がん検診は非常に重要です。

がん検診の大原則を一つ挙げるとすれば、それは 「年齢によって受けるべき検査が分かれる」 ということです。

一つ質問をします。

あなたは20代の、特に家族に病気の人もいない女性が、がん検診を受ける必要があると思うでしょうか。

おそらくこの問いには、多くの方が首を横に振ると思います。

なんとなく感覚的に理解されていると思うのですが、20代で体内にがんが潜んでいる可能性は、もちろん0ではないのですがかなり低いわけです。