貧血の可能性や甲状腺の異状を確認している
さて、他の診察内容についても説明していきます。
まず、目の下の皮膚をひっぱって、いわゆる 「赤目」の部分を確認することがあります。
この赤目の部分は医学用語で「眼瞼結膜」と呼ぶのですが、この部分がはっきりと白くなっていると、血液が結膜の部分まで十分に行き届いておらず、「貧血」の状態の可能性が高くなります。
結膜の部分が白くなっているということは、かなりひどい貧血がある可能性がありますので、もしこの異常があった場合は、しっかり血液検査の結果を確認する必要があります。
また、目の下から首に場所を移し、つばをごっくんと飲み込むように指示されながら首の触診を受けたことがある方もいるでしょう。
あの作業は 「甲状腺」に異常がないかどうかを確認しているのです。
甲状腺の異常である「橋本病」や「バセドウ病」では甲状腺が腫れて、首に触れた時に確認できる場合があります。
医学用語で「甲状腺腫大」と呼びます。
手で触れてはっきりと腫大がある場合や、痛みを伴う場合は、甲状腺ホルモンの数値を血液検査で測定したほうが良いでしょう。