聴診で聞いている音は2つ。「肺の音」 と 「心臓の音」(提供:photoAC)
「人間ドックを受けておけば安心」と、なんとなく受けて終わらせていませんか?結果に一喜一憂して終わりではありません。きちんと検査結果の数値を見て、改善を行うことが必要です。現役の内科医であり、YouTuberとしても分かりやすく医療知識を発信している森勇磨さんいわく、「人間ドックを制した者が、人生後半の健康生活を制すとも言える」とのこと。人間ドックで行われる「医師の問診」、一体どこをポイントに見ているのでしょうか――。

聴診器で聞いているのは、肺と心臓の音

ちなみに、人間ドックの流れの中には、多くの場合「医師の問診、身体診察」が含まれます。

この問診に、果たして意味はあるのでしょうか?

この際、医師はどのような内容を確認しているのかご存じでしょうか?

医師として正直なところをお話ししておこうと思います。

まず、問診でよく行うのは「聴診」ですね。

聴診器を胸に当てる所作のことです。

正直に申し上げますと、この聴診で異常が見つかることは少ないです。

ただ、重大な異常が見つかることもあります。

聴診で聞いている音は2つ。「肺の音」 と 「心臓の音」。

特に肺の音で異常を見つけることはほとんどありません。

肺に異常な音がする時は、発熱をして、ひどい肺炎が存在したり、心不全になって肺に水が溜まったりしている時が多いのですが、そんな状態の人が人間ドックを受けに来ることはほぼないからです。