問題は脳だけじゃない、体にも「特性」を抱えている

発達障害がある子は、体にも「特性」を抱えていることがあります。私の経験上、低学年の子は次の2つのどちらかのタイプに当てはまることが多いと言えます。

(1)体が緊張して硬くなっている子

この記事の読者に試してほしいことがあります。ちょっと立って、両手を握ってぐっと力を入れ、さらに腕や肩にもめいっぱい力を込めてみてください。どう感じますか? きっと「しんどい」「疲れた」と思うのではないでしょうか。

そんなふうに、一日中「体にめいっぱい力が入った緊張状態」で生活している発達障害の子をよく見かけます。体に少し触れるだけで、あちこちがガチガチに緊張していることがわかるほどなのです。

毎日寝るまでそんな状態だったら、きっと生きづらいでしょう。そういう子もいるということを、大人はよく頭に入れておく必要があります。