「美しい心」を取り戻す7つの生活習慣

【1】朝の時間を大切にする

負の感情に振り回されず、穏やかな心を保つには、規則正しい生活を送ることが大切です。毎日、起きる時間や寝る時間が決まっていないと、ついダラダラと過ごしてしまい、自ずと心も乱れてきます。

特に大切なのは「毎朝、同じ時間に早起きする」こと。ギリギリまで布団の中にいて、大慌てで身支度をして、仕事に飛び出していく。始まりがそんな調子では、一日中時間に追われ、心が休まる暇もありません。

今までよりも30分早く起きて、ゆっくりとお茶を飲んだり、その日の予定を確認したりするなどして、朝の時間を大切に過ごしましょう。そうすれば、心も自然と整っていくはずです。

 

【2】毎朝10分間坐禅を組む

 

朝、起きたら活動を始める前に、10分間坐禅を組みましょう。

禅には「調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)」という3つの基本があります。身(姿勢)が整うと、息(呼吸)が整い、その結果、心が整うということで、この教えを具体的な形にしたものが坐禅です。

まず、足を組んで背筋を伸ばし、丹田に意識を集中させて、ゆっくりと長く息を吐く。そうして、体の中に溜まった気をすべて吐き切ったら、新鮮な空気をお腹の底までゆっくりと吸い込んでいく。

このように深い呼吸を何度か繰り返していくと焦りやイライラが消え、穏やかな気持ちになれるでしょう。窓を開け、朝一番のきれいな空気を吸いながら行うようにしてください。

 

【3】美しい所作を心がける

 

心を整えるために、禅では「三業(さんごう)を整える」という考え方があります。三業とは身業(しんごう)、口業(くごう)、意業(いごう)の3つの業のこと。

いきなり「心を整えろ」と言われても、心は目に見えないものですから、どうすればいいのかわからない。そこでまず、美しい所作(身業)を心がけるのです。

そうすると、その所作につられて言葉遣い(口業)が美しくなり、その影響を受けて心(意業)も穏やかになっていく。脱いだ靴はきちんと揃える、扉を開けたら丁寧に閉めるなど、日頃から美しい所作を心がけていれば、自ずと心も整っていくというわけです。