せっかく4人で集まるなら、まず音を出そうよ

岡本 でも、27年ぶりに集まった僕らがこんなに盛り上がれたのは、そこがスタジオだったからかもしれない。そもそも僕が耕陽に初めて会ったのもスタジオだった。「キーボード弾ける子がいるよ」と言われて会ったのが耕陽で、「なんだ、かわいい顔してんな」って思ったことを覚えてる(笑)。最初から「音つながり」だったんだよ。

高橋 本当にそう。27年ぶりということで、食事会でも良かったんです。ところが「せっかく4人で集まるなら、まず音を出そうよ」って、4人が4人とも同じ考えだった。別にライブをやるとか再結成するとかいうことではなく、「飯は後で食べに行けばいい。まずは音を出して確かめよう」というのが僕らの共通認識だったんだと思う。

前田 楽器があったから、バンドだったから良かったんだね。これがダンスユニットだったら、50歳で「まずは踊ろうか!」にはならないもん。

一同 絶対にならない!(笑)

岡本 皆その日やる曲のリストを決めて、事前に耳コピしてきたよね。ちゃんと練習もして。

成田 大抵の場合、耕陽が譜面を用意してくれるんです。僕ら、未だに譜面が書けないんで(笑)。僕はもう何年もギターを弾いてなかったから、指が動かなくて大変だった。

「もう何年もギターを弾いてなかったから、指が動かなくて大変だった」と語る成田昭次さん(写真撮影:初沢亜利)

高橋 俺もそうだよ? 27年間ベースを弾いてない。ずっとアコースティックギターで歌ってたから。リハビリですよ。(笑)

前田 この4人の何が面白いって、普通のミュージシャンの場合は譜面があるほうが円滑に進むけど、僕らの場合はそうじゃないところ。「あそこからやろうよ」と言うと、全員が一斉に「はいはい、あそこね」って理解するし、「ジャジャーンからね」みたいな言い方でも通じる。昔からそうだから、何か4人の共通言語みたいなものがあるんでしょうね。

岡本 あと、僕らは一曲の中でボーカルがフレーズごとにスイッチしていくんだけど、それも「ユニゾンで歌うよりハモったほうがいいんじゃない?」みたいな流れからだったよね。

前田 メインで歌ってた和也と昭次のキーがちょっと違うんだよね。皆で歌いまわしたほうが転調もできるし、幅が広がるからそういう形になったんだと思う。

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