紅組の応援団長から五右衛門風呂の生活に
上沼 引退、結婚。2人揃って妊娠の時期も重なって。お姉ちゃん、覚えてる? 妊娠中に私がお姑さんと喧嘩して、大阪からお姉ちゃんのいる東京まで飛んで行ったこと。普通やったらお母ちゃんとこ行くんやろうけど、お姉ちゃんがよかった。何でも話せるから。
芦川 そうやったね。
上沼 それで、お姉ちゃんの家に着いたら、汚いとこ住んでて。
芦川 何言うてんねん! でも、六畳一間で五右衛門風呂やったな。
上沼 えー! そうやったん?
芦川 板を沈めて入らなあかんかったんよ。
上沼 私が「姑さんにいびられた」って泣きながら言うたら、お姉ちゃんが「そうか、そうか」って慰めてくれて。でも私、ちょっとあ然とした。1年前は大阪で、アーチ形のドアがある高級マンションに暮らしてたお姉ちゃんが、1階の中華料理屋から酢豚とか唐揚げの匂いが上がってくる狭い部屋に住んでるんやもん。
芦川 あの時は、何とも思ってなかったのよ。
上沼 お義兄さんのこと、好きやったんやね。