歯周病でさまざまな疾患が悪化

硬い食べものを避けると、噛む回数が減り、分泌される唾液が減るため、口の中の環境はさらに悪化。増えた菌が血管を通じて全身をめぐり、重大な病気を引き起こすことにもつながるそう。

「歯周病は動脈硬化のリスクを高め、糖尿病や虚血性心疾患、誤嚥性肺炎などを悪化させる原因になることがわかっています。また、噛むことは脳を活性化しますが、歯が抜けると噛む力が低下するため、認知症の発症リスクも高まるのです」

次のような症状に覚えがあれば、口まわりの老化のサインと考えて、と新井先生。

「飲みものや食べものでむせる、食べものが口の中に残る、以前より口臭がきつくなった、滑舌が悪くなったなど、一つでも思い当たることがあれば、歯科医で口の状態をチェックしてもらいましょう」

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