(撮影◎本社・奥西義和)
高価だったり、思い出があったりで、なかなか手放せない着物。袖を通す機会もなく、タンスに眠らせている人は多いようです。それならば、服や小物など日常づかいできるお気に入りに生まれ変わらせてみてはいかがでしょうか(構成◎菊地杏子 撮影◎本社・奥西義和)

活用方法を考えるのも楽しみのひとつ

私が着物でリメイク作品を作るたびに思うのは、日本の伝統模様や繊細な色の優秀さ。スカート、パンツ、ブラウス、バッグなどに姿を変えても和装の品は損なわず、洋服とはまた違う華やかさと斬新さを与えてくれるのです。また、人が同じものを持つことがないため、個性を出せることも魅力ではないでしょうか。

リメイクする際に欠かせない洗う工程で、着物の素材や染め方によっては色落ち、縮み、ゴワつきが出るものもあります。生地が硬くなったものは、パンツやバッグなど張りがほしいものに使えば大丈夫。色落ちが激しいものや縮んでしまったものは、割いて紐状にし、足ふきマットやバッグを編んでもかわいいですよ。

着古した着物を割いて竹の棒にくくりつけ、ハタキにしてもOK。そんなふうに、どう活用できるかを考えることもまた、着物リメイクの魅力だと思います。

(撮影◎本社・奥西義和)