母から受け継いだ子どもとの向き合い方
でも、ママは子育てに関しては厳しかった(笑)。私は木登りが大好きだったし、一人でフラフラ出かけてはよく迷子になっていたしとヤンチャだったので母も手を焼いたとは思うのですが、それにしても……(笑)。
英語ということもあり、とにかく叱り方が怖いんですよ。泣いていると「Don’t cry!」って強い口調でビシッと言われて、あまりの怖さに震えあがってさらに泣く、みたいな(笑)。
パパが「ママ、怖いねぇ」って寄り添ってくれたので救われました。そこは役割分担ですよね。それがなかったらグレていたかもしれません(笑)。
私はママから「何でも自分でしなさい」と言われ育ちました。「もし親がいなくなったらどうするの?」と。7歳くらいの頃から朝ごはんも自分で用意しました。だから自立心は養われましたね。
母になった今、今度は私が子どもたちに「何でも自分でやらなくちゃダメ。困った時に助けてくれる人はいないんだよ」と言っています。
ママは食べ物の好き嫌いをしたり、残したりすると「感謝して食べなさい」というのもよく言っていました。私も子ども達に「いつでもお菓子が食べられるのはあたりまえじゃないんだよ」と昨日も言い聞かせたばかりです(笑)。
ママから受け継いだ教えは、こうして子どもへ受け継いでいます。ママは厳しい反面、愛情表現も豊かでした。「愛してる」と言って抱きしめてくれた時の安心感や嬉しかったことが心に残っています。
だから私も子ども達に「なんでこんなに可愛いんだろう」「最高に愛してる」と言いながら積極的にハグしています。本当に愛しくて、思わず抱きしめちゃうというのがホントのところなんですけれどね。