「運動ってノルマだと思うと負担に感じるものですが、私は家にいるときのちょっとした隙間にうまく組み込むことで無理なく続けられています」

運動を楽しく続ける方法を発見

以来私は、日々の生活のなかで、生涯歩ける足づくりに励んでいます。毎日やっているのは、「アキレス腱伸ばし」。まっすぐに立って、片方の脚を一歩後ろに下げ、前方の脚の膝を曲げる動作を左右それぞれ1日5回行います。

アキレス腱が硬いと、土踏まずのアーチが崩れて歩きにくくなり、さまざまな足の痛みに繋がるのだとか。また、血液を下から上に送るふくらはぎのポンプ作用の低下にも関係し、冷えやむくみの原因にも。アキレス腱をゆっくり伸ばすことは、キホンのキともいえますね。

次に、正しい姿勢で歩くために必要な大殿筋を鍛える「片脚立位保持」。片脚で立ち、床についていないほうの脚の膝を90度まで上げる動作を両脚それぞれ20~30秒、2セット。私はいつもこの運動を、電子レンジを使うときにしているんですよ。30秒の温め時間に合わせて片膝を上げて、チーンって(笑)。いつも〈ながら〉でやっています。

そして、もうひとつが「膝伸ばし運動」。椅子に座って、片方ずつ脚を上げて膝を伸ばす動作を左右10回ずつ、2セット。これを1日2回やるだけで、膝を長持ちさせることに繋がるそうです。運動ってノルマだと思うと負担に感じるものですが、私は家にいるときのちょっとした隙間にうまく組み込むことで無理なく続けられています。

骨粗鬆症対策としては、薬を飲むことに加え、歩くなど生活のなかで骨に負荷をかける機会を増やすように、と主治医に言われました。自分が1日にどれだけ歩いているかなんて意識したことがなかったので、歩数を計ってみたら、「今日はかなり歩いた」と思える日でも、3000歩にいくかいかないかという結果で……。