「せっかくだから徹底的に診てもらおうと、足の総合的な診療ができる専門病院を受診することに」(撮影:宮崎貢司)

今年、古希を迎える竹下景子さん。さまざまな役を演じる姿は、元気そのものです。しかし、左膝に違和感を覚えて病院を訪れたところ、足の老化が始まっているとの診断が。そこで始めたのが、竹下さん流の「足の8020運動」でした。
(構成:平林理恵 撮影:宮崎貢司)

「足の曲がり角は50歳」と言われてびっくり

左膝に違和感を覚えたのは、2022年の夏。旅番組で訪れた対馬で、段差のある場所を歩いていたときのことでした。痛み自体はそれほどでもなかったのです。でも、日本舞踊を長く習ってきて、中腰の姿勢でゆっくり動いたり、止まったまま上半身だけひねったりと、膝には負担をかけてきたなという自覚はありました。

これまでも、正座ができなくなる、膝に水が溜まるなどして、かかりつけ医のところへ駆け込んだことがあったため、70歳を前に積もり積もったものが出てきてしまったのかもと気になりまして。私の仕事は肉体労働ですから、やはりここで心配事は解消しておかなくては、と考えました。

せっかくだから徹底的に診てもらおうと、足の総合的な診療ができる専門病院を受診することに。皮膚や爪の状態、血管、骨格、骨密度、そして歩き方までくまなくチェックする「足の見える化検診」を受けることになりました。

実はまだこの時点では、ちょっと自分を過信していたのです。膝に少々違和感はあるものの、週3日もジムに通っているのだから運動不足ということはないはずだし、この年齢にしては丈夫な部類に入るのではないか、と思っていましたから。