今後、高校日本史の教科書のほうが変化するかも

改革は推古天皇が主体となって行われ、厩戸王は蘇我馬子とともに国家の形成を進めた協力者、という扱いになっています。つまり脇役というわけです。

しかし小学校の教科書では、2020年の学習指導要領の変更後も、聖徳太子を歴史上の主役として扱っています。

なぜこのようなことが起きるのか、理由はわかりませんが、小学校で英雄だった太子が高校では脇役となるわけで混乱する生徒もいるでしょう。

ただ興味深いことに、近年、やはり太子が大きな政治力を持っていたとする研究が次々登場していますから、今後、高校日本史の教科書のほうが変化するかもしれません。