青天の霹靂

このW不倫報道については本当に多くの方がコメントをしていらして、それに対しては、「他人の家族のことについて、こんなにも踏み込む必要があるのだろうか」という批判の声も少なくありません。

私も、広末さんの御主人のキャンドル・ジュンさんが会見を開いた直後、あるWEB媒体から取材を受け、コメントしました。私以外にも何人かの方がコメントされるものだと信じ、記者の方からの質問に一問一答形式で20分ほど応じたでしょうか。翌日、「山田さんのコメントだけで記事ができちゃいました」との連絡をもらい、「騙された」と驚きましたが、この世界ではまぁよくある話。当然、私の見解に対してネット上では、色々な御意見がありました。

この連載では何度か書かせていただきましたが、私は20代後半に、いまでいう“サレ妻”経験をしています。振り返れば、絵に描いたような不倫略奪をサレ、離婚。周囲の反応でもっとも多かったのは「あんなに仲が良かったのに、いったい何があったの?」でした。青天の霹靂でした。そしてこれもいま風の言葉で言うなら、心が死にました。本当に死にました。

以来、私は、芸能界で不倫スキャンダルが起こるたび、全面的に“サレ妻”の味方をしてきました。特に、いわゆる「糟糠の妻」を捨てた男性と、その男性と共に一時でも幸せを掴んだ女性は心から憎んだものです。いまさら個々の名前は挙げませんけれど……、某有名人が“サレ妻”となり、その夫が不倫相手とトントン拍子に結婚したケースには、いま思い出してもはらわたが煮えくり返ります。夫婦にとって大切な子どもを命懸けで出産し、ともに育ててきた妻を捨てて……