イラスト:黒猫まな子
どんなケアをすればいいか、誰に相談すべきかもわからない。そんなデリケートゾーンのお手入れをしてくれる、日本初のフェムケア専門サロンが登場! さっそく未知の扉を開いてみたら――(イラスト:黒猫まな子)

<前編よりつづく

利用者は20代から70代まで

向かったのは、一般社団法人日本デリケートケア協会認定サロン1号店、東京・神田にある「L’VIOR」(ルヴィオール)。なんと、日本初のフェムケア専門サロンなのだ。

それにしてもどんな施術を体験するのかしら? ドキドキしながらサロンのドアを開けると、そこに広がっていたのは、アイボリーを基調とした安らぎの空間。受付でフェムケア専門家・小高久仁子さんの笑顔と対面し、たちまちリラックスモードに切り替わった。

まずは来店する女性たちが抱える悩みについて聞いてみると、実に多岐にわたる。「黒ずみ」「たるみ」「ゆるみ」「かゆみ」「におい」、「生理痛」「性交痛」「尿漏れ」……。

「年齢層は20代から70代までと幅広いのですが、中年以降の方に多いのは、子宮脱や尿漏れに悩むケース。原因は内臓を支える骨盤底筋の衰えです。さらに言えばデリケートゾーンも筋肉でできています」(小高さん。以下同)

デリケートゾーンと筋肉の関係なんて考えたこともなかった。そうであるなら筋肉を鍛えることで「たるみ」や「ゆるみ」は改善されるはず。私の腟口もグッと締まるかも、と期待が膨らむ。ところで「におい」に関しては?

「アンダーヘアに尿が付着することで雑菌が湧きやすくなることや、密集する毛によってデリケートゾーンがムレてしまうことが大きな原因です」

VIO剃毛してよかった~。いずれにしてもデリケートゾーンに対する認識を高めることが大切なのだ。