見た目改善はオマケ。健康を目指して

「年齢を重ねるにつれ、女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、デリケートゾーンや腟の中が乾燥してしまうということに、ぜひ着目していただきたい。

デリケートゾーンは老廃物の分泌量が非常に多い一方で、粘膜が薄いため乾燥しやすいのです。乾燥して腟の粘液を分泌する力が弱まると免疫力が低下し、かゆみや性交痛の原因となる萎縮性腟炎を起こしやすくなります。

しかもホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れ、更年期のさまざまな不定愁訴につながっていくのです」

逆説的に言えば、フェムケアによって女性機能の働きを活性化させて乾燥を防ぐ、あるいは潤いを蘇らせることで体全体も整うということだ。

ちなみに欧米に比べ、性の話題がタブー視されてきた日本はフェムケア後進国。そのため乾燥していない人はほとんどいないのだという。

「トリートメントすることで、デリケートゾーンの色や形状を改善することができます。でもそれはオマケ的な要素。私どものサロンの真の目的は子宮を守ること。ひいては、年齢を重ねても健康に暮らせる体づくりを促進することなのです」