アルパカには3つの胃袋

アルパカには3つの胃袋があります。消化しづらい草を胃から口に戻し、よくかんでから再び胃に送り込むことで、少しずつ消化しているのです。

胃の中にある草は、自由に口に戻すことができるので、キケンを感じたり、気にくわなかったりする相手に出会うと、いつでもゲロ攻撃が可能。

ゲロは、ツノやキバを持たないアルパカが身を守るための武器なのです。ちなみに、ラクダやラマも胃袋が複数あり、ゲロ攻撃が得意です。

アルパカ『すごい危険な生きもの図鑑――生きるのに、みんな必死です。』より
【アルパカ・DATA】
分類:哺乳類・鯨偶蹄目・ラクダ科
生息地:ペルー・ボリビアのアンデスの山地・高原
大きさ:110~150cm(体高90cm)
超絶技:イライラゲロバブル
【対処法】
近づいたとき…口をモゴモゴしていたり、耳を寝かせたりしているときは機嫌が悪いサイン。静かに離れましょう

 

※本稿は、『すごい危険な生きもの図鑑――生きるのに、みんな必死です。』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。


すごい危険な生きもの図鑑――生きるのに、みんな必死です。』(監修:小宮 輝之 、イラスト: ウラケン・ボルボックス /中央公論新社)

「自然にはキケンがいっぱい! でも、みんな精いっぱい生きてるんです」――世界には、生きものがたくさん存在します。パンチやキックなど物理的な攻撃力で戦うものから、臭いや毒で刺激を武器に生きるもの、感染することで生き残ってきたものなど、その生態は多種多様。本書では、様々な技を駆使して生きる動物や植物を、ポップでなイラストとわかりやすい文章で、楽しみながら教えます。特に夏のレジャーで山岳や川辺、海辺などを訪れる際、安全に楽しむための豆知識も充実。いざという時の対処法も収録。【教養が身につく中央公論新社の児童書シリーズ】