言葉の壁を苦にしないソーシア監督

ソーシア監督は言葉の壁を苦にしない。野茂が入団した際にドジャースの選手だっただけでなく、それ以前にメキシコからフェルナンド・ヴァレンズエラを迎え入れる経験をしていた。

ヴァレンズエラのロサンゼルスでの活躍は世間を熱狂させ、彼のファンは“フェルナンド・マニア”と呼ばれたほどだった。

先発投手としてマウンドに大谷が上がれば、やはり観客は大きな盛り上がりを見せる(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

 

「マイクは語学が堪能で、スペイン語で選手に話すこともあるし、日本語も学ぼうとしているのよ。それが彼の人柄をあらわしていると思うの。日本のメディアに対しても丁寧に対応しているし、いい関係を築いているわ。親しみやすいんでしょうね。マイクは選手や関係者をほっとさせるような雰囲気を持っているの。スペイン語や日本語を学んで言葉の壁をなくそうとする姿勢も、そうした雰囲気の理由だと思うわ。私の経験から言えば、相手が自分の国の言葉や文化を理解しようと努力してくれると、とても嬉しいものなのよ」 

それにしても、なぜ日本のファンは大谷の情報をこれほど追い求め、打席に立つたび、登板するたび、そして何か発言するたびに騒ぐのだろうか。

「取材班の中に、日本ハムで以前コーチをやっていた人がいて、こう言っていたわ。翔平は国民の息子みたいなものなんだって。日本人の誰もが彼を応援していて、成功してほしいと願っているの」